夜勤中、普段なら気にしないことを何度も考えてしまう。相手の一言に、いつもより強い怒りを感じる。私は、交代勤務を続ける中でそうしたことがあります。
その状態で、その都度適切に判断することは難しいと感じています。そこで、夜勤中に進める仕事をあらかじめ決め、急がない判断は後へ回し、夜勤明けには負担の大きい予定を入れないようにしています。
この記事では、夜勤でメンタルがつらいと感じる場面を出発点に、仕事・判断・休息をどう組み立てるかを、私の経験と考え方から整理します。
夜勤でメンタルがつらくなる背景
夜勤では、夜に働き、日中に眠る生活になることがあります。日勤と夜勤が入れ替わる交代勤務では、眠る時間や生活の予定も変わります。
ただし、夜勤をする人全員に同じ変化が起きるわけではありません。勤務の組み方や生活環境も異なります。この記事では、日勤と夜勤が変わる交代勤務を続ける私の経験を中心に扱います。
つらさを「自分の気持ちが弱いから」と決めつける必要はありません。睡眠や勤務の負担も含めて考えることが大切です。
私が夜勤中に感じた考え込みとイライラ
私の場合、夜勤中には、普段なら気にしないことが頭から離れなかったり、相手の一言に強く反応したりすることがあります。
こうしたときに、その場の気分を基準に仕事や生活の予定を決めていくのは難しいと感じています。
そのため、私が重視しているのは、気分をすぐに切り替えようとすることよりも、その都度決めなくてよいことを先に決めておくことです。
これは、怒りや落ち込みをなくす方法として紹介するものではありません。気分が揺れることもある前提で、仕事や予定の組み方を考えるという工夫です。
夜勤前・夜勤中・夜勤明けに決めていること
私が行っている仕事や予定の調整は、大きく分けると次の3つです。
| 場面 | 決めていること | 考え方・注意点 |
|---|---|---|
| 夜勤前 | 夜勤中に進める仕事をあらかじめ決める | その都度、何を進めるか迷う場面を減らす |
| 夜勤中 | 急がない判断は後へ回す | 緊急対応・安全確認・必要な報告は後回しにしない |
| 夜勤明け | 負担の大きい予定を入れないようにする | 空いている時間をすべて活動に使おうとしない |
夜勤前に進める仕事を決めておく
私は、夜勤中に進める仕事をあらかじめ決めています。その場で毎回「次は何をしようか」と考える必要を減らすためです。
もちろん、仕事は予定どおりに進むとは限りません。事前に決めるのは作業の見通しであって、現場の状況や職場の手順より優先するものではありません。
急がない判断は後に回す
私が後へ回すようにしているのは、急いで結論を出さなくてもよい判断です。考え込みやイライラがあるときに、すべての結論をその場で出そうとしないようにしています。
緊急対応、安全確認、必要な報告まで先送りするという意味ではありません。今すぐ対応が必要なことと、後で検討できることは分けて考えます。
夜勤明けに負担の大きい予定を入れない
夜勤が終わったあとに時間があっても、私は負担の大きい予定を入れないようにしています。空いている時間と、無理なく使える時間を同じに考えないためです。
夜勤明けには、予定を増やす前に休む余地を残す。これも、私が仕事と生活を組み立てるうえで大切にしていることです。
夜勤明けの睡眠や回復のための過ごし方は、夜勤明けの過ごし方|寝れない・だるい日に実践している回復ルーティンでまとめています。
夜勤中のイライラや考えすぎへの備えを、仕事や家族との関わり方まで詳しく読みたい方には、夜勤の疲れとイライラへの備えをまとめた記事もあります。
休息を先に確保するための予定の組み方
私が「長期持続モデル」と呼んでいるのは、調子のよい日にできる量を基準にせず、休息も含めて無理なく続けられる仕事や生活を考えることです。
毎日一定の成果を出すことや、休まず続けることを求めるものではありません。休息を優先して、追加の作業をしない日があってもよいと考えます。
交代勤務という条件を予定に織り込み、「空いた時間をどう埋めるか」だけでなく、「どこを空けておくか」も考える。そのうえで、作業を進められる日に少しずつ進めるという考え方です。
休息を先に確保する考え方は、戦略的休息とは?仕事のパフォーマンスを守るために休みを優先する考え方でも説明しています。
散歩や昼寝などを取り入れる場合も、休息のために新たな義務を増やす必要はありません。眠る時刻や休み方は勤務の組み方によって変わるため、「夜勤明けには必ず散歩する」といった一律のルールにはしません。
副業や事業のために、睡眠や休息を削って時間を取り戻そうとすると、予定に余裕がなくなります。作業を減らす、急がないものは持ち越す、必要に応じて仕組み化や外注を検討するなど、仕事量そのものを見直す余地もあります。
副業との両立については、交代勤務で副業はきつい?夜勤でも無理なく続けるための設計術で詳しく整理しています。
家事の負担を減らすサービスも選択肢
休む時間が家事で埋まってしまう場合は、掃除や料理の一部を家事代行に任せる方法もあります。家族での分担や家事の頻度を見直し、そのうえで必要な範囲だけ頼むという考え方です。
CaSy(カジー)は、掃除や料理を依頼できる家事代行サービスです。利用を検討する場合は、依頼したい家事、対応エリア、料金・交通費、予約できる日時を公式サイトで確認してください。
つらさが続くときは勤務や体調を相談する
仕事や予定の工夫だけで対応しようとせず、勤務の負担や体調を相談することも選択肢です。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、不眠や、睡眠で休養がとれた感じの低下、業務中の眠気が続き、日常生活に支障がある場合は、速やかに医療機関を受診するよう勧めています。
勤務の組み方や業務量が負担になっている場合は、上司や、職場にいる産業医・保健師などへ相談する方法もあります。勤務や休息の調整は、個人だけでは変えにくい部分もあるためです。
自分でできる工夫をすべて試し終えてから相談する必要はありません。夜勤を続けることだけを前提にせず、今の働き方や体調について相談してかまいません。
夜勤のメンタルについてよくある疑問
夜勤中にイライラするのは、気持ちの問題ですか?
気持ちの持ち方だけに原因を決めつけることはできません。睡眠や勤務の負担、人間関係なども含めて考える必要があります。私自身も夜勤中に強い怒りを感じることがありますが、その経験だけで読者の状態や原因を判断することはできません。
夜勤明けや休みの日は、予定を減らしてもよいですか?
休息を優先して、急がない予定や追加の作業を減らすという選択もあります。私は夜勤明けに負担の大きい予定を入れないようにしています。休みをすべて有効活用しようとせず、何もしない時間を残すことも予定の組み方の一つです。
夜勤がつらいとき、働き方を相談してもよいですか?
つらさを感じている段階で相談してかまいません。勤務上の負担は上司や産業保健スタッフへ、体調の不調は医療機関へ相談する方法があります。一人で続ける方法を考えるだけでなく、勤務や業務量を調整できるか相談することも大切です。
まとめ|夜勤のメンタルを考えるときは、仕事・判断・休息を一緒に見直す
私が交代勤務を続ける中で意識しているのは、次の3つです。
- 夜勤中に進める仕事をあらかじめ決めておく
- 急がない判断は後へ回す
- 夜勤明けに負担の大きい予定を入れないようにする
気合で乗り切ることだけを考えず、決めることや予定を減らし、休息の余地を残す。それが、この記事で伝えたい仕事と生活の組み立て方です。
これらの工夫は、メンタルの不調を防ぐと保証するものではありません。つらさが続いたり、生活に支障が出たりしているときは、勤務や体調について相談してください。
仕事や予定の調整を、もう少し詳しく読みたい方へ
私の有料noteでは、夜勤中の仕事や予定の調整に加え、強い怒りや後悔を感じたときの対応、家族との関わり方、睡眠と回復の工夫をまとめています。
夜勤の影響を踏まえて、自分の仕事や生活を具体的にどう変えるか考えたい方に向けた記事です。関心のある方は、まず無料部分からご覧ください。
