仕事を効率化しているはずなのに、体調を崩したり、思うように判断できなくなったりする。私にも、そんな時期がありました。
もともと、効率化や自動化、新しい仕組みを考えることには強い関心がありました。それでも、自分の状態を後回しにしたままでは、長く成果を出し続けるのは難しいと感じるようになりました。
そこで重視するようになったのが、仕事のパフォーマンスを守るために休息を優先する「戦略的休息」という考え方です。
この記事では、私が休息を重視するようになった経験と、その経験を整理した「長期持続モデル」を紹介します。あわせて、休息を取り入れるときに、予定や作業をどう見直すかを提案します。
戦略的休息とは?仕事を続けるために休みを優先する考え方
この記事では戦略的休息を、長く仕事を続けるために、休息を意識して確保する考え方として扱います。
私も休息を気分転換やご褒美として捉えることはありますが、それに加えて、良い状態で仕事に取り組むための土台として重視しています。
私が大切にしたいのは、成果を出すために休みを削り続けるよりも、休息も仕事の計画に含めて考えることです。短い期間だけ頑張ることと、長く仕事を続けることでは、必要な進め方も変わると考えています。
効率化しても体調を崩した私が、見直したこと
以前の私は、自分なりに無駄を減らし、効率よく事業を回しているつもりでした。
それでもある時、メンタルスコアが落ち、体調を崩しました。作業の進め方を工夫するだけでは、自分の状態まで守れるわけではないと感じた経験です。
その後、休んだ方が、結果的に仕事のパフォーマンスや効率も上がると感じました。そこから、「どうすれば一時的ではなく、長期的に成果を出し続けられるのか」を考えるようになりました。
私にとって見直す必要があったのは、作業の速さだけでなく、その作業や判断をする自分の状態でした。
疲れているとき、私の判断は目先の対応に偏りやすかった
私が新しいことを発想したり、仕組みを設計したり、複雑な状況を整理したりするときには、体調によって取り組みやすさが変わると感じています。
体調が良いときには、目の前の作業だけでなく、中長期の構造や優先順位も考えやすくなります。一方、疲れているときには、次のような傾向を感じてきました。
- 今すぐの成果や安心を優先しやすくなる
- 中長期で重要なことを後回しにしやすくなる
- 普段なら選ばない、目先の負担を避ける判断をしやすくなる
自分では合理的に判断しているつもりでも、あとから振り返ると、考える範囲が狭くなっていたと感じることがありました。
こうした経験から、良い判断をするためにも、体調と余裕を守りたいと考えるようになりました。
私の長期持続モデル|体調・判断・成果の順で考える
こうした経験を整理した、私なりの考え方が「長期持続モデル」です。このブログで使っている独自の呼び方で、次の順番を大切にしています。
- 体調とパフォーマンスを守る
- 良い判断ができる状態を維持する
- その結果として、成果につなげる
特に、睡眠の優先順位は高く考えています。私の場合、睡眠が崩れると、思考のキレや感情の安定、発想のしやすさにも影響を感じてきました。
睡眠に加えて、休息や日々の負担も含め、仕事に取り組める状態を先に考えたいと思っています。
私はこのモデルを、仕事の進め方を考えるときの軸にしています。
戦略的休息を取り入れるために、予定と作業を見直す3つの手順
これから取り入れる方には、ここまでの経験を踏まえ、次のように予定と作業を見直すことを提案します。
1.睡眠や休息の時間を、仕事の予定と一緒に考える
まず、今の予定の中で、睡眠や休息のためにどの時間を使えるかを確認します。その時間を圧迫している仕事や用事がないかも、合わせて見てみてください。
「すべて終わったら休む」だけでは休む時間を取りにくい場合は、休息の時間も先に予定に入れ、その上で仕事の量や進め方を考える方法があります。
2.休む時間を圧迫している作業を、一つ見直す
休む時間を確保したくても、抱えている作業が多ければ、予定に入れるだけでは難しいこともあります。
そこで、繰り返している作業の中から、やめる、回数を減らす、やり方を固定する、機器や人に任せる、といった見直しができないか考えてみます。
一度に生活全体を変える必要はありません。まずは、休息を圧迫している作業を一つ選び、負担を減らせる方法を検討してみてください。
3.休んだ後の自分の状態と、仕事への取り組みやすさを振り返る
休息を取り入れた後は、自分の状態や仕事への取り組みやすさに、どのような変化を感じたかを振り返ってみます。
例えば、気分の余裕、考えのまとまりやすさ、重要なことに取り組めたかなど、自分が気になる点を見ておく方法です。一度の変化だけで効果を決めつけず、自分に合う休み方や仕事の量を考える材料にします。
私が自分の状態を振り返るために使っているメンタルスコアについては、5段階のメンタルスコアで自分の状態を振り返る方法で紹介しています。
自動化・外注化・AIは、休息の余地をつくるためにも使う
私にとって、自動化や外注化、AIの活用は、この考え方とつながっています。自分で対応する作業や判断を減らすことが、体調や余裕を守る助けになると考えているからです。
仕事を効率化するときも、どれだけ多くの作業をこなせるかに加えて、自分の負担を減らせるか、休息のための余地ができるかを考えたいと思っています。
一方で、機器の設定や維持、外注先との調整など、新たな手間がかかることもあります。導入した仕組み自体が負担になっていないかも、振り返る必要があります。
小さな自動化からExcelの見直し、家事家電や外注へと広げた経験は、生活の効率化を段階的に進めた実践にまとめています。
まとめ|成果を続けるために、休息も大切な予定にする
私が戦略的休息を重視しているのは、長く仕事を続けるために、自分の状態を先に守りたいからです。
効率化を進めていても体調を崩した経験から、体調を守り、良い判断ができる状態を保ち、その結果として成果につなげるという順番を考えるようになりました。
これから取り入れるなら、まずは今の予定を見渡し、休息の時間と、それを圧迫している作業を確認してみてください。休むために何を減らせるかまで考えることが、最初の一歩になると思います。
このブログで紹介している考え方の全体像は、判断資源を守り、人生を設計する自動化思考でも説明しています。
