エアコンの操作自体は、リモコンのボタンを押すだけです。
それでも実際の生活では、
「少し暑くなってきたけれど、もうエアコンをつけるべきか」
「十分に涼しくなったから、そろそろ消した方がよいか」
と、室温を確認して判断する場面が何度もあります。これが地味にめんどくさいです。
一つひとつは小さな判断ですが、毎日繰り返せば、それだけ生活の中で考えることが増えていきます。
そこで我が家では、SwitchBot Hub 2を使い、室温28℃以上でエアコンをON、26℃以下でOFFにしています。
この記事では、SwitchBotの設定方法だけでなく、なぜエアコンを自動化したのか、実際に生活がどう変わったのか、完全自動化にしなかった理由まで紹介します。
我が家のエアコン自動化設定
我が家で使用している設定は、次のとおりです。
| 項目 | 設定内容 |
|---|---|
| 使用機器 | SwitchBot Hub 2 |
| 自動化する時間帯 | 9時~17時 |
| ON条件 | 室温28℃以上 |
| OFF条件 | 室温26℃以下 |
| 基本の操作方法 | 通常は自動、必要なときだけ手動 |
| 自動化の目的 | 室温確認とエアコン操作の判断を減らす |
SwitchBot Hub 2には、室温を測定する機能と、赤外線で家電を操作する機能があります。
室温が設定した条件を満たしたとき、登録したエアコンを自動的にON・OFFできるため、自分で毎回リモコンを操作する必要がありません。
なぜエアコンを自動化したのか
エアコンを自動化した理由は、リモコンを操作する数秒を節約したかったからではありません。
エアコンをつけるか、消すかを、その都度考えたり、気を取られることで他の作業の効率が下がるのが嫌だったためです。
エアコン操作より判断の繰り返しが負担だった
エアコンを手動で操作する場合、ボタンを押す前後にいくつもの判断が発生します。
- 部屋が暑くなってきたか
- もうエアコンをつけるべきか
- 電気代を考えて、もう少し我慢するか
- 十分に涼しくなったか
- 今消しても、すぐに暑くならないか
一度だけなら大きな負担ではありません。
しかし、暑い日が続くと、同じような確認と判断を毎日繰り返すことになります。
エアコンを自動化しておけば、基本的なON・OFFは温度という明確な基準に任せられます。
その日の気分や忙しさによって、毎回ゼロから考える必要がなくなります。
忙しいと室温の変化に気づくのが遅れる
仕事や家事、育児などに集中していると、部屋が暑くなっていても、すぐには気づかないことがあります。
暑いと感じていても、作業を中断したくないため、エアコンをつけることを後回しにする場合もあります。
一方、SwitchBotのオートメーションは、こちらが忙しいか、疲れているかに関係なく、設定した条件で動きます。
調子の良い日だけでなく、余裕のない日でも同じ基準で生活を整えられることに、自動化の価値があります。
生活の中で繰り返される作業・判断・記憶を仕組みに任せる考え方については、以下の記事で詳しく解説しています。
⇒生活の自動化とは?毎日の判断疲れを減らす仕組み化の考え方【生活の自動化①】
エアコンの自動化で何を判断しなくなったのか
エアコンを自動化しても、削減できる操作時間は数秒程度です。
それでも生活が楽になったと感じるのは、操作だけでなく、その前後に発生していた判断と記憶も減らせるからです。
エアコンをいつつけるか
以前は暑さを感じるたびに、エアコンをつけるか考えていました。
現在は、室温28℃以上という基準を決めています。
基本的にはSwitchBotへ任せ、暑いと感じたときだけ手動で調整します。
エアコンをいつ消すか
冷房をつけた後も、十分に涼しくなったか、そろそろ消すべきかという判断が発生します。
我が家では、室温26℃以下をエアコン停止の基準にしました。
自分の感覚だけで判断するのではなく、決めておいた温度まで下がったら、SwitchBotが自動的にエアコンを停止します。
なぜ28℃でON・26℃でOFFに固定したのか
28℃と26℃は、すべての家庭にとって最適な温度ではありません。
我が家で重視したのは、完璧な室温を維持することではなく、分かりやすく安定して使える基準を作ることです。
ONとOFFの温度を同じにしない
仮に、エアコンをONにする温度とOFFにする温度を、どちらも27℃に設定したとします。
この場合、室温が27℃付近を行き来するたびに、エアコンがON・OFFを繰り返す可能性があります。
そこで我が家では、
- 28℃以上でON
- 26℃以下でOFF
と設定し、二つの条件に2℃の幅を持たせました。
一度エアコンが作動したら、室温が26℃まで下がるまでは冷房を続けます。
その後、エアコンを停止し、再び28℃まで上がったときに冷房を開始します。
28℃はエアコン本体の設定温度ではない
この記事で使用している28℃は、エアコン本体の冷房設定温度ではありません。
SwitchBot Hub 2が測定した室温です。
- Hub 2の室温:エアコンを動かすか判断する条件
- エアコンの設定温度:冷房を何℃で運転するか
この二つは別に設定します。
実際にエアコンを何℃で運転するかは、部屋の広さやエアコンの性能、普段の使い方に合わせます。
サーキュレーターの併用で温度ムラを減らす
我が家のエアコン自動化は、エアコンだけで完結しているわけではありません。
実際には、サーキュレーターを併用して、エアコンの冷気を部屋全体へ循環させています。
エアコンだけを動かしていると、エアコンの近くや部屋の低い場所から先に冷え、同じ部屋の中でも温度差が生まれることがあります。
SwitchBot Hub 2で室温を測定してエアコンをON・OFFする場合、この温度ムラは無視できません。
Hub 2を設置している場所だけが先に冷えると、家族が過ごしている場所はまだ暑いにもかかわらず、設定温度に達してエアコンが停止する可能性があるからです。
そこで我が家では、サーキュレーターを使って冷気を循環させ、部屋の中の温度ムラをできるだけ小さくしています。
サーキュレーターを併用することで、同じ「28℃以上でON・26℃以下でOFF」という設定でも、部屋全体の温度を安定させやすくなりました。
そのため、我が家ではサーキュレーターを単なる補助家電ではなく、エアコン自動化の効果を高めるための重要な要素として考えています。
生活の自動化では、一つの家電だけですべてを解決する必要はありません。エアコンとサーキュレーターのように、複数の家電を組み合わせて生活環境が自然に整う状態を作ることが重要です。
SwitchBotによるエアコン操作を含め、家電を使って家事や生活環境を仕組み化する考え方については、?家電・家事代行・仕組み化で負担を減らす方法【生活の自動化④】で詳しくまとめています。
最適な温度を探し続けない
室温を細かく管理しようとすると、0.5℃単位で条件を比較したり、毎日の気温に合わせて設定を変更したりしたくなります。
しかし、細かく最適化するほど、今度は自動化を管理するための判断が増えていきます。
自動化の目的は、室温を完璧に制御することではありません。
家族が問題なく過ごせる状態を保ちながら、室温確認とエアコン操作に使っていた判断を減らすことです。
我が家では、28℃でON、26℃でOFFという設定で問題なく生活できるなら、それ以上の細かい最適化は行わない方針にしています。
これは、小さな判断を80点で止め、本当に重要なことに判断資源を残す考え方でもあります。
⇒考えすぎで疲れる原因と対策|80点ルールで判断の負担を減らす方法【自動化思考④】
エアコンを自動化して生活はどう変わったのか
SwitchBotを導入したからといって、エアコン操作に使っていた時間が大幅に減ったわけではありません。
私自身は比較的快適に過ごせています。また、エアコンへ意識を向ける回数は減ったと感じています。
室温を何度も確認しなくなった
自動化する前は、暑さを感じるたびに室温を確認していました。
現在は、基本的なON・OFFをSwitchBotへ任せています。
室温の変化を常に気にする必要がなくなり、暑い、寒いと感じたときだけ手動で調整するようになりました。
忙しい日でも同じ基準で動く
仕事や家事に集中しているときでも、設定した条件を満たせばエアコンが作動します。
自分の集中力や、その日の余裕に左右されにくいことは大きなメリットです。
元気な日だけ使える仕組みではなく、疲れている日でも生活を支えてくれる仕組みになっています。
家族全員が細かな設定を理解する必要がない
家族で生活していると、エアコンをつけるタイミングや暑さの感じ方が異なります。
自動化による基本ルールがあれば、家族全員が毎回室温を確認し、同じ判断をする必要はありません。
基本はSwitchBotへ任せ、暑い、寒いと感じた人が必要に応じて手動で調整します。
自動化に家族が合わせるのではなく、家族生活を支えるために自動化を使う形です。
これにより、家族間のストレスも減ったと感じています。
電気代よりQOLへの効果が大きい
我が家では、エアコン自動化による正確な電気代の変化までは測定していません。
そのため、節電効果があるとは断定できません。
一方で、エアコンを気にする回数が減り、生活の中で考えることが一つ減った効果は実感しやすいものでした。
エアコンの自動化は、大きな時短を生み出す仕組みではありません。
小さな作業と判断を生活から取り除き、気にしなくてよい状態を作る仕組みです。
家電や生活ルールを組み合わせ、家事全体の負担を減らす方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
⇒家事の自動化とは?家電・家事代行・仕組み化で負担を減らす方法【生活の自動化④】
SwitchBotでエアコンを自動化する設定方法
エアコンの自動化には、SwitchBot Hub 2と、赤外線リモコンで操作できるエアコンを使用します。
最初にSwitchBotアプリへエアコンを登録し、アプリからON・OFFできることを確認します。
室温28℃以上でエアコンをONにする
SwitchBotアプリから新しいオートメーションを作成し、次のように設定します。
- 「いつ」にHub 2の室温を選択する
- 温度を28℃以上に設定する
- 「かつ」に9時~17時の時間条件を追加する
- 「実行」に登録したエアコンを選択する
- 冷房ONの設定を保存する
我が家では、後から見ても内容が分かるように「日中28℃以上でエアコンON」という名前を付けています。
室温26℃以下でエアコンをOFFにする
ON用とは別に、OFF用のオートメーションを作成します。
- 「いつ」にHub 2の室温を選択する
- 温度を26℃以下に設定する
- 「実行」に登録したエアコンを選択する
- 電源OFFの設定を保存する
ONとOFFを別々に作成することで、28℃で冷房を開始し、26℃まで下がったら停止する流れを作れます。
設定後は、オートメーションが有効になっていることと、アプリの実行履歴を確認しておきましょう。
完全自動化ではなく手動操作も残している理由
我が家では、エアコンの基本的なON・OFFをSwitchBotへ任せていますが、手動操作も残しています。
室温だけでは、すべての状況を正確に判断できないからです。
同じ室温でも感じ方は変わる
同じ28℃でも、湿度、日当たり、体調によって暑さの感じ方は異なります。
家族それぞれでも体感は違います。
そのため、設定した温度へ生活を無理に合わせるのではなく、暑い、寒いと感じたときは手動で調整します。
例外まで自動化しない
温度だけでなく、
- 湿度
- 時間
- 曜日
- 在宅状況
- 天気
- 家族の予定
まで条件へ入れれば、さらに細かい自動化もできます。
しかし、条件を増やすほど設定は複雑になり、想定どおりに動かなかったときの原因も分かりにくくなります。
我が家では、日常的に繰り返される基本判断だけをSwitchBotへ任せ、例外的な状況は人が判断する形にしています。
完全自動化よりも、普段は自動で動き、必要なときだけ人が介入する半自動化の方が、生活に合わせて長く使いやすいと考えています。
⇒自動化で失敗する理由|完全自動化より半自動化が続く設計【自動化思考⑥】
SwitchBotでエアコンを自動化するときの注意点
細かなトラブル対処をすべて覚える必要はありませんが、次の3点は確認しておきましょう。
Hub 2の設置場所
直射日光やエアコンの風が直接当たる場所では、実際に家族が過ごす場所と測定温度がずれる可能性があります。
赤外線がエアコンへ届き、普段過ごす場所に近い温度を測定できる位置に設置します。
赤外線がエアコンまで届くか
アプリ上ではオートメーションが実行されていても、赤外線が届かなければエアコンは動きません。
アプリから手動でON・OFFし、エアコンが正常に反応することを確認します。
開始時刻より前から28℃を超えている場合
温度変化を条件にしたオートメーションでは、9時より前から室温が28℃以上だった場合、9時になっても作動しないことがあります。
必要な場合は、
9時になったとき、室温が28℃以上ならエアコンをONにする
というオートメーションを追加します。
SwitchBot公式でも、開始時刻と温度条件を組み合わせる方法が案内されています。
⇒SwitchBot公式|時間帯の開始前から設定温度を超えている場合の対処法
まとめ|エアコン操作ではなく判断を自動化する
我が家では、SwitchBot Hub 2を使い、エアコンを次の条件で自動化しています。
- 9時~17時
- 室温28℃以上でON
- 室温26℃以下でOFF
- 暑い、寒いと感じたときは手動で調整
エアコンの自動化で減らせる操作時間は、それほど大きくありません。
それでも導入する価値があるのは、室温を確認し、エアコンをつけるか、消すか考え、後で操作することを覚えておく負担まで減らせるからです。
生活の自動化は、すべての作業を人間からなくすことではありません。
普段繰り返している小さな判断を仕組みに任せ、本当に大切なことへ時間と判断力を残す方法です。
買い物、食事、家事、健康なども含め、暮らし全体を仕組み化する手順については、以下の記事でまとめています。
