個人事業主の働きすぎは事前に対策したい
この記事では、個人事業主が働きすぎてしまう理由と、1日の仕事時間を決めて長く続けるための対策を整理します。
個人事業主や副業をしている人は、仕事を終えるタイミングが難しいです。
会社員であれば、ある程度は勤務時間が決まっています。
しかし、自分で事業をしていると、やろうと思えばいくらでも仕事ができてしまいます。
売上を伸ばしたい。
改善したい。
新しいことを試したい。
不安だからもう少し作業したい。
こうした気持ちは自然です。
ただ、仕事をしすぎる状態が続くと、少しずつ判断力が落ちていきます。
そして、疲れた状態で仕事を続けるほど、作業量は増えているのに成果が伸びにくくなることがあります。
私は、個人事業主ほど「1日の仕事時間」をあらかじめ決めておくべきだと考えています。
特に最初の目安としては、1日3時間程度がかなり現実的だと思っています。
なお、1日3時間は、すべての個人事業主に共通する正解ではありません。本業の有無、事業規模、体力、家庭環境によって調整するための、最初の目安として考えています。
個人事業主の働きすぎ対策で大切な3つのこと
・個人事業主は、仕事をしすぎる構造になりやすい
・仕事時間を決めることで、判断力と体力を守りやすくなる
・まずは1日3時間程度に設定し、それ以上は仕事をしないルールを作るのが有効である
個人事業主はなぜ働きすぎてしまうのか
個人事業主の仕事には、終わりがありません。
例えば、ブログ記事の作成。
改善案の検討。
メール対応。
数字の確認。
新規案件の検討。
やろうと思えば、いくらでもやることがあります。
しかも、自分の頑張りが売上や利益につながる可能性があるため、休むことに罪悪感を持ちやすいです。
「もう少しやれば伸びるかもしれない」
「今やらないと損をするかもしれない」
「他の人はもっと頑張っているかもしれない」
こう考えると、つい仕事時間が伸びていきます。
しかし、ここには落とし穴があります。
仕事時間が長いほど、成果が出るとは限りません。
特に頭を使う仕事では、疲れた状態で続けるほど判断の質が落ちます。
判断の質が落ちると、重要ではない作業に時間を使ったり、逆に本当に大事なことを後回しにしたりします。
つまり、個人事業主に必要なのは、単に長く働くことではありません。
良い判断ができる時間に、重要な仕事へ集中することです。
この考え方の土台になるのが、1日に使える判断力や集中力には限りがあるという「判断資源」の考え方です。詳しくは、人生で使える「判断資源」は有限だった|高速道路運転で考える現代人の疲労構造で整理しています。
仕事時間を決めると、逆に効率が上がる
仕事時間を制限すると、作業量が減って不安になるかもしれません。
しかし、実際には逆の効果もあります。
時間が限られていると、自然と優先順位を考えるようになります。
今日やるべきことは何か。
本当に必要な作業は何か。
後回しにできるものは何か。
自動化できるものはないか。
外注化できるものはないか。
こうした判断が働きやすくなります。
時間が無制限にあると、「いつも通りやればいい」となりやすいです。
しかし、時間が限られると、無駄な作業を減らす必要が出てきます。
つまり、仕事時間を制限することは、単なる休息ルールではありません。
事業の効率化を強制する仕組みでもあります。
個人事業主の働きすぎ対策は仕事時間を決めること
個人事業主や副業の仕事時間として、最初に設定しやすいのは1日3時間程度だと思います。
理由は、3時間あれば重要な作業にはかなり取り組める一方で、働きすぎを防ぎやすいからです。
たとえば、3時間あれば、
・日々のルーティン作業
・改善案の検討
・ChatGPTを使った整理
このあたりは十分に進められます。
一方で、3時間を超えてくると、仕事密度や体調にもよりますが、疲労が残りやすくなります。
もちろん、すべての人に3時間が正解というわけではありません。
事業規模、体力、家庭環境、本業の有無によって変わります。
ただ、最初の基準としてはかなり使いやすいです。
まずは1日3時間程度で区切る。
その中でどこまでできるかを見る。
足りない部分は、時間を増やすのではなく、仕組み化や外注化を考える。
この順番がかなり大事です。
まずは1日3時間程度を目安にする
仕事時間を3時間に制限すると、最初は不安になります。
「これで本当に足りるのか」
「もっとやった方がいいのではないか」
「事業が止まらないか」
こう感じるのは自然です。
しかし、時間を測ってみると、意外と気づくことがあります。
本当に必要な作業は限られている。
惰性でやっていた作業がある。
毎回同じ判断をしている。
自動化できる作業がある。
外注化できる作業がある。
つまり、時間制限を入れることで、仕事の中身が見えるようになります。
これはかなり大きいです。
時間が無制限だと、仕事の無駄は見えにくいです。
しかし、3時間という枠を作ると、「この作業は本当に必要か」と考えるようになります。
この意味で、仕事時間を制限することは、自動化の入口にもなります。
働きすぎると判断力が落ち、仕事の成果も下がりやすい
個人事業主にとって、判断力はかなり重要です。
どの仕事に時間を使うか。
どの記事を書くか。
どの案件を進めるか。
どこにお金を使うか。
何をやめるか。
こうした判断の質が、事業の結果に直結します。
しかし、仕事をしすぎると判断力は落ちます。
疲れているときほど、短期的な不安で動きやすくなります。
重要ではない作業に逃げやすくなります。
本来やめるべきことを続けてしまうこともあります。
だから、事業を伸ばしたいなら、仕事時間を増やすだけでは不十分です。
良い判断ができる状態を守る必要があります。
そのために、仕事時間の上限を決めることはかなり有効です。
メンタルヘルスの悪化が事業継続のリスクになる
仕事をしすぎることは、単なる疲労の問題ではありません。
個人事業主にとっては、メンタルヘルスの悪化につながる大きなリスクでもあります。
会社員では、休職制度や業務分担によって、一時的に業務を補える場合があります。一方、個人事業主は自分が動けなくなると、売上、納期、顧客対応、事業判断へ直接影響しやすくなります。
つまり、メンタルヘルスを崩すことは、生活面の問題であると同時に、事業継続上の問題でもあります。
売上を安定させることが個人事業主にとって重要であるように、
自分自身の心身を安定させることも、それと同じくらい重要です。
仕事をしすぎて短期的に売上が伸びたとしても、疲労やストレスが蓄積して長期的に動けなくなってしまえば、事業全体としては大きな損失になります。
だからこそ、仕事時間を決めることは、単なる休息ルールではありません。
個人事業主が長く売上を安定させるための、リスク管理でもあると考えています。
ただし、心身の余力は目に見えないため、疲れてから休むのでは対応が遅れることがあります。私は、心身の状態を1〜5点で記録し、点数に応じて仕事量や休息を切り替えるルールを作っています。具体的な方法は、メンタルを数値化する方法|5段階のメンタルスコアで崩れる前に休む【生活の自動化⑤】でまとめています。
まずは1日3時間程度に設定するのがおすすめ
長く事業を続けるために大事なのは、一時的に頑張ることではありません。
良い状態で続けることです。
今日は頑張れた。
でも翌日に疲れが残る。
判断が鈍る。
生活が乱れる。
家族との時間が減る。
睡眠が悪くなる。
こうなると、長期的には事業の質が落ちます。
個人事業主は、自分自身が一番重要な資本です。
だからこそ、自分を削り続ける働き方は危険です。
1日3時間程度の仕事時間を設定することは、事業を小さくするためではありません。
むしろ、長く安定して続けるためのルールです。
仕事時間を増やす前に自動化・外注化・仕組み化を考える
仕事が終わらないとき、多くの人は仕事時間を増やそうとします。
しかし、その前に考えたいことがあります。
この作業は本当に必要か。
自動化できないか。
外注化できないか。
まとめて処理できないか。
ChatGPTに整理させられないか。
判断基準を決めれば迷わなくて済まないか。
こうした見直しをせずに仕事時間だけ増やすと、非効率なまま忙しくなります。
逆に、時間制限があると、仕組みを改善する圧力が生まれます。
これはかなり良いことです。
時間が足りないからこそ、効率化を考える。
効率化を考えるから、自動化や外注化が進む。
自動化や外注化が進むから、事業が軽くなる。
この流れができると、長期的にかなり強くなります。
仕事時間外はメモだけにしてオン・オフを守る
仕事時間を決めると、時間外にアイデアが浮かぶことがあります。
このとき大事なのは、すぐに作業しないことです。
アイデアが浮かんだら、メモだけする。
整理や調査や実行は、次の仕事時間に回す。
これくらいで十分です。
時間外に毎回作業してしまうと、仕事時間を決めた意味が薄れます。
事業のことを完全に考えないのは難しいです。
ただ、時間外はメモまでにすることで、オンとオフの境界線を守りやすくなります。
これも、仕事をしすぎないための重要なルールです。
課題と材料だけをメモして一度離れると、散歩や睡眠などの間に考えが整理されることもあります。すぐに答えを出そうとせず、脳に整理する時間を与える方法は、考えがまとまらない時の思考整理法|散歩・睡眠・ChatGPTで答えを出すで詳しく解説しています。
自分に合った仕事時間を記録して調整する
いきなり完璧に仕事時間を制限する必要はありません。
まずは、今どれくらい仕事をしているかを記録するだけでも十分です。
今日は何時間仕事をしたか。
何をしたか。
疲労感はどうか。
翌日に疲れが残ったか。
成果は出たか。
これを記録すると、自分にとって適切な仕事時間が見えてきます。
私の感覚では、まずは3時間程度を基準にして、そこから調整するのが現実的です。
2.5時間で余裕があるなら、そのくらいでもよい。
3.5時間で疲れが残るなら、少し長すぎるかもしれない。
大事なのは、自分の体感と成果を見ながら調整することです。
まとめ|働きすぎを防ぎ、個人事業を長く続ける
個人事業主は、仕事をしすぎる構造になりやすいです。
やろうと思えば、いくらでも仕事ができる。
改善したいことも無限にある。
不安だから、つい作業を増やしてしまう。
しかし、仕事時間が長いほど成果が出るとは限りません。
むしろ、疲れた状態で続けると、判断の質が落ちます。
判断の質が落ちると、事業の質も落ちます。
だからこそ、1日の仕事時間をあらかじめ決めることが重要です。
まずは3時間程度。
それ以上は仕事をしない。
時間外はメモだけにする。
足りない部分は、自動化・外注化・仕組み化で解決する。
この考え方は、個人事業主にとってかなり有効だと思います。
仕事時間を制限することは、怠けることではありません。
長く良い判断を続けるための、かなり重要な戦略です。
この記事が参考になれば幸いです。
このブログでは、日々の判断や行動を少しずつ仕組み化する「自動化思考」についてもまとめています。
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